美容医療を始めるとき、多くの人が「一番気になるところ」から手をつけようとします。それが悪いわけではありませんが、取り返しがつくかどうかで並べ直すと、失敗しにくくなります。
並べる基準
私が優先しているのは、この順です。
- 元に戻せるか
- 費用の桁
- ダウンタイムの長さ
効果の大きさではありません。効果が大きいものほど、たいてい戻しにくく、高く、休みが必要です。
順番
1. ホームケアの見直し
まずここです。お金がかからず、合わなければやめられます。
ただし、ホームケアで変わらないものもあります。何ヶ月も化粧品を買い替え続けるくらいなら、早めに次へ進んだ方が結果的に安く済みます。境目については 毛穴、スキンケアで変わるものと変わらないもの に書きました。
2. 医療脱毛
美容医療の入口として扱いやすい理由が3つあります。
- 効果の方向がはっきりしている(毛を減らす)
- 見た目の印象を大きく変えない
- 費用の目安が事前に分かる
「何かを足す」のではなく「減らす」施術なので、顔の印象が変わることへの不安が少ないのも入口向きです。
一方で、毛を完全になくす選択は元に戻せません。VIOの形などは先に決めておいてください(VIO脱毛、契約前に決めておくこと)。
3. 肌の治療
しみ、毛穴、肌質など。ここから先は医師の診察で適応が判断される領域になります。
同じ悩みでも状態によって提案される内容が変わるので、「この施術をやりたい」ではなく「この状態を相談したい」という持ち込み方の方が噛み合います。
4. 注入系
ヒアルロン酸などの注入は、種類によって持続期間が違います。時間とともに変化していくものもあれば、そうでないものもあります。
「戻せる」と言われることもありますが、条件によります。契約前に、その施術が具体的にどうなのかを確認してください。
5. 外科的な施術
切開を伴うものは、原則として元に戻せません。ダウンタイムも長くなります。
ここまで来るなら、複数のクリニックでカウンセリングを受けてから決めることを勧めます。1軒目で決める理由は、基本的にありません。
この順番にする理由
上から順に、やり直しのコストが小さいからです。
1で解決すれば2以降は不要です。2で満足すれば3に進む必要もありません。上から順に試して、必要になったら次へ進む方が、総額は小さくなります。
逆から始めると、「外科的な施術をしたけれど、実はホームケアで足りていた」ということが起こり得ます。
決めておくといいこと
順番以前に、これを決めておくと迷いにくくなります。
- 1年で美容にいくらまで使うか
- 休める日が年に何日取れるか
- 誰にも気づかれたくないのか、変わったと分かってもいいのか
3つ目が意外と大事です。ここが曖昧なままカウンセリングに行くと、提案されたものに流されやすくなります。